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FROM HADANA


HIDEOUT OKINAWA URUMA(renovation) | うるま市


 
株式会社ベストウエイさんよりリゾート型マンションの共同住宅から宿泊施設に用途変更するにあたり、駐車場だった場所をガーデンにしたいとご相談いただき、「HIDEOUT OKINAWA URUMA」のコンセプトのもと、外構と庭など(リノベーション)のご提案・施工をさせていただきました。
 
「太陽の樹」とも呼ばれ「平和の象徴」としても知られているオリーブの樹。
この大きなオリーブの樹は樹齢150年以上。スペインから一ヶ月ほどかけてゆっくりと船でやってきました。植物の検疫上、土を付けたまま輸入出来ないということや、樹自体の体力を温存するために枝や葉を落とし 、ほとんど 樹幹だけの状態で日本へ。その後消毒、土づくり、肥料、メンテナンスなどをしっかりし、沖縄で一年半の養生期間を経てこの場所へ。これからこの場所でのびのびと枝葉をのばし、その存在感と生命力溢れる姿から、ここに訪れる人たちに元気を与えてくれるはずです。
 
オリーブやブーゲンビリアにはコールテン鋼の素材が持つ意匠性を活かした鉢を製作。コールテン鋼は適切なメンテナンスや環境の中では耐用年数200年以上とも想定されていて、塗装せずにそのまま使用してもあまり錆びず、またその錆が比較的緻密で、腐食が内部に進まない鋼材です。空間のあり方までも決定づけるような非常に存在感のある強い材料 。今まで旅先のオランダ、ドイツ、スペインの植物園などヨーロッパ各地ではコールテン鋼を取り入れた建築や鉢を多く見かけ(海岸地域でも多く使われています)、日本でも金比羅宮 緑黛殿などコールテン鋼を使った建築を見てコールテンの持つ鉄の存在感やその反面、自然に溶け込んでいる様はとても魅力的でした。このコールテン鋼の素材を提案し採用していただくことができました。
 
コールテン鋼鉢製作 Littai metal works @littai.metalworks
 
3/6枚目 photo by 井田佳明