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NOTES | WORKS

2018年8月15日
HIDEOUT OKINAWA URUMA


HIDEOUT OKINAWA URUMA(ハイドアウト・オキナワ・ウルマ)

株式会社ベストウエイさんよりリゾート型マンションの共同住宅から宿泊施設に用途変更するにあたり、駐車場だった場所をガーデンにしたいとご相談いただき、「HIDEOUT OKINAWA URUMA」のコンセプトのもと、外構と庭など(リノベーション)のご提案・施工をさせていただきました。


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大型のエアコンの室外機が設置された壁面には目隠しと植物への影響を考慮しルーバーを制作し、植栽スペースを。


「太陽の樹」とも呼ばれ「平和の象徴」としても知られているオリーブの樹。
この大きなオリーブの樹は樹齢150年以上。スペインから一ヶ月ほどかけてゆっくりと船でやってきました。植物の検疫上、土を付けたまま輸入出来ないということや、樹自体の体力を温存するために枝や葉を落とし 、ほとんど 樹幹だけの状態で日本へ。その後消毒、土づくり、肥料、メンテナンスなどをしっかりし、沖縄で一年半の養生期間を経てこの場所へ。これからこの場所でのびのびと枝葉をのばし、その存在感と生命力溢れる姿から、ここに訪れる人たちに元気を与えてくれるはずです。

アーティストのMHAK氏により このオリーブの樹がHIDEOUT OKINAWAのロゴのモチーフになりました。
曲線で構築し反復する有機的なMHAK氏の独自のモチーフ(通称モコモコ柄)は、宿泊者専用プールにも描かれています。

オリーブやブーゲンビリアにはコールテン鋼の素材が持つ意匠性を活かした鉢を製作。
コールテン鋼は適切なメンテナンスや環境の中では耐用年数200年以上とも想定されていて、塗装せずにそのまま使用してもあまり錆びず、またその錆が比較的緻密で、腐食が内部に進まない鋼材です。空間のあり方までも決定づけるような非常に存在感のある強い材料 。今まで旅先のオランダ、ドイツ、スペインの植物園などヨーロッパ各地ではコールテン鋼を取り入れた建築や鉢を多く見かけ(海岸地域でも多く使われています)、日本でも金比羅宮 緑黛殿などコールテン鋼を使った建築を見てコールテンの持つ鉄の存在感やその反面、自然に溶け込んでいる様はとても魅力的でした。このコールテン鋼の素材を提案し採用していただくことができました。


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石積みで植栽スペースを制作し、視線をゆるやかに遮りました。





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photo by 井田佳明



after デッドスペースだった場所には階段、パーゴラ、ベンチを制作し、バーベキュースペースに。









上6枚 photo by 井田佳明

HIDEOUT OKINAWA URUMAコンセプト一部抜粋

〜エントランスのバースペースで語らう時間を楽しんだり、裸足で走り回れるボタニカルガーデンで子供と戯れたり、アートが施された美しいプールで波の音に包まれたり。ローカルとビジターの境界線をシームレスにつなぎ、自然な交流が生まれる HIDEOUT OKINAWA URUMA で過ごす時間は、きっとかけがえのないものになる事でしょう。〜
開放的なガーデンは「公園」をコンセプトにした憩いの場所。人が行き交い会話が生まれる有機的なゾーンとして活用する。 〜

駐車場だった場所は半分以上が地下に浄化槽があり、樹を植えられるスペースは限られているなどリノベーションということで制限も多かったのですが、いただいたコンセプトの中で最大限に出来ることをご提案させていただきました。途中台風が2回も来て、どうなるかと思いましたが、、オープンまでに無事にお引渡し完了しました。

やっぱり植物のチカラというのはすごくて、その場所の雰囲気をガラリと変えてしまうパワーがあり、植物のチカラをあらためて感じさせられました。
これからこの場所で成長し、ブラシノキ、ブーゲンビリア、アラマンダーの花々、みずみずしい緑やシルバーグリーンの葉がここを訪れるひとたち目ををたのしませてくれると思います。

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HIDEOUT OKINAWA URUMA

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